トップページ>窒素汚染>怖い!大地と水の窒素汚染:100号(2008/1/29)

メールマガジンの公開
次々と報道される農薬・化学物質・カビ毒… 食の安全は崩壊したのでしょうか?
まぐまぐ殿堂入りメルマガ<危険かも?その食事!>を緊急公開します!


怖い!大地と水の窒素汚染

タイトルご覧いただけました? なんと今号が
100号なんです。2006年2月4日の第1号発行からもまもなく2年。よく発行を続けてこれたなと感慨ひとしおです。

で、記念すべき100号のテーマとしては、はなはだおめでたくない恐ろしいテーマです。このメルマガでは初のテーマ、窒素汚染です。
>えっ、何それっ?ショーンさん、大気汚染のこと?
いいえ、化学肥料が原因の大地の汚染、地下水汚染です。なぜか、この国は行政もマスコミもまったく取り上げていない静かに進行中の深刻な汚染です。

窒素汚染とは?

ゴミ焼却場から放出されるダイオキシンが農産物を汚染する、という指摘が社会問題となったことがあります。環境問題に過敏でしばしば社会をミスリードしてきたテレビ朝日が、99年2月1日、『ニュースステーション』で埼玉県所沢市の産廃焼却施設から放散されるダイオキシンが近隣で栽培されているホウレン草などの野菜を汚染していると誤報し、謝罪したことがありました。

ダイオキシン自体がたいした毒性もないという学説もある中、全国の焼却炉が高額の税金を費やして新炉に交換されました。しかし、ダイオキシンに汚染される野菜よりも、実は農業現場そのものが、農薬や化学肥料などの多量使用により深刻な環境汚染を引き起こしているのです。特に窒素化学肥料が原因の窒素汚染については、ほとんど報道されることもなく、今日に至っています。

窒素汚染のメカニズム

日本各地で進んでいる硝酸態窒素汚染は、大地から地下水にまで及び、その主たる原因として農業現場で使用される窒素化学肥料が挙げられます。

窒素肥料は収穫量を上げるために莫大な量が日本の農地に散布されました。その散布量は約50万トン、日本の消費量は世界第10位であり、全世界の消費量の1.5%を占めています。こんなに小さな国土に、ですよ。

田畑に散布された窒素肥料は、土壌中の酸素と反応してアンモニアイオンが亜硝酸や硝酸に変わります。これらの物質は地下水に入り込み、硝酸態窒素汚染が発生するのです。

通常、植物や動物の糞尿や死骸も有機窒素化合物として大地に滲み込みますが、植物が硝酸性窒素を養分として吸収するために、天然のリサイクルが行われます。
田畑に撒く窒素肥料も作物に吸収させて生育をよくすることが目的でした。しかし、例えば茶畑に散布される窒素肥料は水はけがよいため、どんどん散布されてきました。ミカン畑や果実の温室栽培も同様です。水田は泥が酸素を含まないため、アンモニアイオンは酸化されないといいます。が、水田にも大量の窒素肥料が散布されています。

地下水の流れは河川などの表流水と違って非常に遅いことから、今までに使われた肥料の影響は、これから本格的に出てくるといいます。地下水の汚染は深刻です。

窒素汚染がもたらすもの

では、硝酸態窒素に汚染された地下水が私たちにどんな災いをもたらすのでしょう?
1945年、アメリカで飲料水中の硝酸塩がメトヘモグロビン血症の原因になる、という報告が出されました。血液中に硝酸塩が入ると、ヘモグロビンがメトヘモグロビンに変化、酸素と炭酸ガスの交換ができなくなり、メトヘモグロビン血症が引き起こされる、というものです。

メトヘモグロビン血症とはチアノーゼを起こす代表的疾患のひとつです。唇や爪が鮮やかな赤ではなく、静脈血のような紫色になってしまいます。チアノーゼは肺疾患や心疾患でも起こりますが、特に新生児を含む若い人がほかに原因のないチアノーゼをきたしているような場合、メトヘモグロビン血症と診断されることがあります。乳幼児では"ブルーベビー症"と呼ばれる恐ろしい病気です。

1960年代に入って、アメリカ各地の地下水などの上水道源が硝酸塩に汚染されていることが判明し、アメリカ政府は飲料水中の 硝酸態窒素量を1リットル当たり10ミリグラム 以下とする水質基準を決定しました。この基準は、そのまま日本でも取り入れられました。1970年代までは日本においては窒素汚染は少なく、問題は表面化しなかったのですが、1980年代に入って問題は顕在化してきました。
硝酸態窒素は水に溶け込んでイオン化しているため、活性炭や煮沸、沈殿ろ過など現在の浄水場の技術では取り除けない厄介な物質なのです。

日本の窒素汚染の実態は次回のメルマガで報告します。日本でも各地で1リットル当たり10ミリグラムを超える硝酸態窒素量が検出されている井戸が見つかっているのです。

編集後記『映画「スウィーニー・トッド」』

おすすめ度:★★★★★

ジョニー・デップ主演の『スウィーニー・トッド』、観てきました。
『こわ悲しい』映画でした。今年一番の映画でした。といっても、今年はまだ始まったばかりですが...

『フリート街の悪魔の理髪師』という副題がついているように、また予告編でも分かるように、殺人鬼のお話です。オープニングシーンで、地下室を流れる血がCGで作られ、実写じゃないだけに不思議な生々しさを覚え、ミンチ機からニューと出てくるミンチ肉が不気味です。その後に起こるストーリーを余すところなく暗示しています。

予告編を見たとき、『シザーハンズ』を連想したのですが、それもそのはず、監督のティム・バートンの作品ですね。『チャーリーとチョコレート工場 』も彼の作品です。

ティム・バートンはイギリス生まれ。この「スウィーニー・トッド」という物語は、イギリスで150年以上も語り継がれ、これまでに何度も小説、舞台やミュージカル、映画などの題材になっているそうですが、「スウィーニー・トッド」の舞台、産業革命頃のロンドンの暗さをティム・バートンは情熱をもって描き切っています。

冒頭のシーンで船から若い船乗りと降りてきたジョニー・デップ、二人が急に歌い始めます。ええ、ところどころがミュージカル仕立てなのです。凄惨なお話が少し和らげられているように思いました。

フリート街で理髪店を営んでいるベンジャミン(ジョニー・デップ)は、美しい妻とかわいい赤ん坊の3人で幸せに暮らしていました。ところが、ある日、悪徳判事がこの美しい妻に横恋慕し、彼に無実の罪を着せて投獄してしまいます。脱獄に成功した彼は、妻が服毒自殺し、娘も判事の家に軟禁状態だと知り、復讐を誓います。

ジョニー・デップを助けるパイ屋の女主人、ミセス・ラベット(ヘレナ・ボナム=カーター)と一緒に恐ろしい復讐劇を開始されます。でも、ラストシーンは意外な展開。一気に悲しい結末へ...

この映画、テレビじゃ上映できないなって思いました。やはりR-15指定です。流れる血の多さは覚悟して観てください。でも、悲しい映画です。



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