トップページ>窒素汚染>水の窒素汚染はここまで進んでいる:101号(2008/2/13)

メールマガジンの公開
次々と報道される農薬・化学物質・カビ毒… 食の安全は崩壊したのでしょうか?
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水の窒素汚染はここまで進んでいる

冒頭のタイトルご覧いただけました? なんだか変てこなロゴがついてますね。先号の
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さて、中国産冷凍ギョーザによる健康被害というたいへんな問題が起こりました。すぐに緊急レポートを、と考えましたが、その後の展開は意外な方向へと進みました。どうやら故意犯らしい。この件、編集後記で触れます。

というわけで、今週も先週に引き続き、窒素汚染の話題です。窒素による汚染の中でもとりわけ地下水の汚染がなぜ恐ろしいのかを深掘りします。

窒素による地下水汚染の実態

この地図は北海道における地下水の窒素汚染状況を示すものです。
水質の窒素汚染水質基準は、1リットル当たり10ミリグラム以下。アメリカの硝酸態窒素量をそのまま日本も取り入れたのでしたね。

問題はすでにその基準を超える地域が何カ所もあることです。特に札幌近辺の汚染度の高さが気になりますね。
北海道は酪農と大規模農業が盛んで、家畜の糞尿や窒素肥料も大量に使用されてきました。それにしても、豊かな自然に恵まれた北海道がこの状態です。

データは独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構のHPより引用しました。

食の連鎖が窒素汚染を生んでいる

酪農と大規模農業の北海道だけが地下水の窒素汚染を招いているわけではありません。
中国の冷凍ギョーザ事件で日本の食糧自給率が39%しかないことが繰り返し報道されました。そうです、日本は世界一の食料・飼料の輸入国です。それは日本は世界一の窒素輸入国であるということでもあります。大量の窒素の国内流入が、日本の窒素循環の輪を肥大化させ、狂わせ、環境汚染を引き起こしているのです。

右のチャートは農環技研の92年データです。ちょっと古いのですが現在参照できる最新データです。外国から食料・飼料の形で入ってくる窒素は92万トン。化学肥料の57万トンよりはるかに多いですね。
食料・飼料の窒素の大部分はめぐりめぐって、人や家畜から排泄されます。その量は生ごみなどを含めて人間が74万トン、家畜が75万トン。人間の分の多くは高いコストをかけて焼却処分されます。環境への影響が深刻なのは家畜の分75万トンです。 これら家畜排泄物は94%が再利用されていることになっています。つまり、肥料として農地に撒かれるのです。

窒素汚染は進んでいるのか?

こんなデータがあります。これはペットボトルに含まれる硝酸態窒素を測定したものです。月刊誌『食品と暮らしの安全』216号より引用しました。
硝酸態窒素の水質基準は、水1リットル中に10mg(10ppm)以内ですから、さすがに基準を上回るものはなかったものの、10銘柄中8銘柄から検出されています。検出されていない2銘柄は海外からの輸入品ですから、日本の水源の汚染はかなり広範囲に進み、憂うべきレベルに迫っているといえます。

同誌は浄水場の汚染が基準をオーバーしていた地区として福島県伊達市(12.1ppm)、大阪府田尻市(10ppm)を報告しています。また、原水の汚染が基準を超えた地区としてさいたま市(13.3ppm)を報告しています。
硝酸態窒素汚染は静かに深刻なレベルを迎えているのです。

編集後記『中国冷凍ギョーザ事件について』

たいへんな事件が起こりました。昨年は偽装に明け暮れた食品業界ですが、唯一の救いは健康被害は出なかったということです。あのミートホープ事件でも健康被害はなかったのです。

ところが、今回の中国冷凍ギョーザ事件はついに健康被害を出しました。しかも、数人は重体で命の危険にすら遭遇された方がおられました。うわっ、中国の農薬問題だ、と最初のニュースに接したときはそう思いました。
すぐにメタミドホスに関する緊急レポートを用意しようとしたのですが、状況はどんどん変わり、ついに誰かが故意に混入させたのでは、と疑われる事態となりました。これすらも中国食品のリスクのひとつです。

過去に配信した中国食品のリスクに関するメルマガ2号分を無料レポートとして配布する申請を複数の配信スタンドに行いましたが、なぜか承認がおりなかったのです。理由は明かしてくれませんでした。ギョーザで食中毒の報道がされた翌日の話です。まだ、故意犯も話題にはのぼっていなかったのですが…

事件の進展をみれば、結果的にこの無料レポートは出なくてよかったのですが、中国当局は日本での犯行を臭わせたり、反日を持ち出したり、あいかわらずしたたかです。
私のまぼろしの無料レポートとなった中国食品のリスクおよび国内産は大丈夫か?については、危険かも?その食事!バックナンバーでご覧いただけます。



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