トップページ>ダイエットのウソ>肥満は飽食が原因じゃない!時計遺伝子の謎:107号(2008/5/9)

メールマガジンの公開
次々と報道される農薬・化学物質・カビ毒… 食の安全は崩壊したのでしょうか?
まぐまぐ殿堂入りメルマガ<危険かも?その食事!>を緊急公開します!


肥満は飽食が原因じゃない!時計遺伝子の謎

遺伝子レベルの解明が進み、従来から体内時計として知られていた生物の生体リズムを刻むメカニズムが、遺伝子レベルで解明されています。改めて睡眠時間の長さと入床時刻、起床時刻の重要性が認識されるようになりました。

すると、肥満の原因が飽食だけではなく、時計遺伝子のリズムの乱れではないか、ということが分かってきました。

今週は時間栄養学がテーマです。

体内時計のメカニズム

体内時計といわれますが、生物はなぜおおよその時間の流れを把握できるのでしょうか? その秘密は視交叉上核にありました。体内時計の中枢です。

光の情報を目からもらった左右にひとつずつある直径わずか1ミリの視交叉上核は、神経細胞の一つ一つがほぼ24時間周期で動く時計として働いています。ここを破壊するとネズミは24時間周期での活動ができなくなるそうです。
逆に取り出された細胞は単独でも24時間のリズムを刻み続けるそうです。

このように視交叉上核で刻まれる時計を概日(がいじつ)リズムと呼びます。

なぜ生物は概日リズムを手に入れたのか?

この体内時計の機能はバクテリアも持っています。なぜ、生物は概日リズムを手に入れたのでしょうか? それは陽射しの強い昼間、細胞を再生すると、紫外線の影響でDNAが損傷するからです。日が沈んだ夜に細胞を再生するために、概日リズムを手に入れたのです。

よく肌をプリップリにしたいんだったら、22時〜2時の間の睡眠が大事といわれますが、それはこの時間帯に細胞が分裂を繰り返すからです。

このような概日リズムを作り出しているのは、時計遺伝子と呼ばれる遺伝子です。時計遺伝子は身体中に存在します。

では時計遺伝子とは?

概日リズムを作り出す仕組みとして、これまでに16個の時計遺伝子および時計関連遺伝子が発見されています。

時計遺伝子のEボックス調節部位にClock・Bmal1という蛋白質が結合してPer・Cryという蛋白質が増加します。Per・Cryは逆にClock・Bmal1の作用を阻害するので、時間の経過と共にPer・Cryを逆に減らそうとします。フィードバックがかかるわけです。そのため、Per・Cryの量は約25時間周期で増減します。

朝の光はこの中枢時計遺伝子の周期の位相を日周リズムに変えます。肝臓や小腸にも末梢時計遺伝子があり朝食摂取によって位相を合わせます。中枢と末梢の時計遺伝子が同調したリズムで活動して健全な生活ができます。
中枢時計遺伝子の支配下にあってメラトニンを分泌して睡眠を制御しているのが松果体です。視交叉上核の近くにあります。副腎皮質ホルモンを介して代謝を活性化するのが視床下部・下垂体系です。

時計遺伝子は体内の高度なネットワーク

つまり、16個の遺伝子が朝・昼・夜といった特定の時間に活動するメカニズムが明らかにされ、これらを束ねるCPUが視交叉上核なのです。体内時計は体内に張り巡らされた高度なネットワークだったのです。

体内時計は、睡眠や覚醒、血圧や体温の変動、ホルモン分泌といった生理機能の24時間リズムを管理しています。そのリズムが乱れることで惹き起こされる疾患や症状には、さまざまなものがあり、不眠症やうつ、時差ボケ、登校拒否症、夜間徘徊などが知られています。さらに最近では薬の効き目などへの関与も明らになってきています(時間薬理学)。そして栄養との関係が探られているのが、時間栄養学なのです。

時間栄養学が示す肥満は時計遺伝子のリズムの崩れ

さて、日本人男性の約半分に達したメタボリックシンドロームの原因は、これまで飽食のためだと考えられてきました。そこで、カロリー摂取を減らし、運動させてカロリー消費量を増やさせようとしています。

ところが、時間栄養学が示すのは、時計遺伝子のリズムの乱れによって運動能力や代謝機能が低下し、肥満の原因となるのです。1975年では2200kcalだった成人の一日エネルギー摂取量は、2004年には1902kcalにまで低下しています。

朝食の糖質は脳や身体の活動エネルギーとして使われるため肥満の原因とならない、朝食のエネルギー増加分と夕食のエネルギー減少分を等しくするだけで糖尿病が改善する、夜遅くの食事は体脂肪として貯蓄するよう処理される、逆に15時頃の軽食は活動エネルギーとして使われるため肥満の原因となりにくい、などが明らかとなっています。

つまり、理想的には18時頃には軽めの夕食を済ませ、以降、食べ物は口にせず、就寝は22時前、起床は5時、朝食をきちんと摂って出社することが肥満改善に役立つということです。睡眠時間は7時間程度が理想で、長すぎるのも糖尿病を招きやすいなどが判明しています。

メタボを追放するには、サマータイムを導入し、日の出に合わせて就業時刻をスライドし、16時ころには退社し、夜の残業はご法度、とするしかないということです。なんだ、昔の日本人が普通にやっていた暮らしじゃないか・・・

編集後記:周回後れのmixiにはまる

お世話になっているある方からmixi(ミクシィ)の招待状が届いてしまいました。いまどきmixiぃ?
mixi全盛期も時間がもったいない、と一切、手を出さずに過ごしたのですが、ついにつかまってしまいました。しようがなく、始めました。

4月13日デビューです。トイプーを飼っているので、その子の日記を公開してます。犬好きの方がどんどん集まっています。いろんな価値観の方がいて、なかなか面白いです。

mixiは2004年にサービスが開始されたソーシャル・ネットワーキングです。紹介者がないと入会できず、匿名ではない健全で安心感のある居心地の良いコミュニティがウリです。2007年5月には利用者が1000万人を超えました。創始者で社長の笠原 健治氏は、32歳で巨万の富を得ています。

さて、そのmixiの使用感ですが、やはり出来上がっていくネットワークの濃さが違いますね。mixi中毒という言葉が使われた理由が分かります。平たくいうと、はまっちゃいました。mixiに登録されていて、ショーンの愛犬日記に興味のある方は、どうぞ探してみてください。


【関連情報】
Copyright (C) 2008 食の安全 All Rights Reserved.