トップページ>免疫>免疫って何?:108号(2008/5/30)

メールマガジンの公開
次々と報道される農薬・化学物質・カビ毒… 食の安全は崩壊したのでしょうか?
まぐまぐ殿堂入りメルマガ<危険かも?その食事!>を緊急公開します!


免疫って何?

連休の最後に発熱し、2日後に熱は引きましたが、喉の激しい痛みとやがて咳が出始めました。もう、5月も終わろうかというのに、いまだに咳は完全に収まっていません。
ウイルス性の風邪だったのだろうと思います。家内に伝染しては、と家庭内隔離をしばらくされておりました。

免疫力が落ちてきたのかなあ、と思わず自分の年齢をしみじみ噛みしめましたが、この免疫力というやつ、みんな普通に使いますが、分かっているようで案外分かっていないのでは? そういえば、免疫やアレルギーをテーマとして取り上げたことはないなあ、と思いつつ・・・

今週は免疫がテーマです(写真は病原体に立ち向かうマクロファージ)。

免疫とは?

免疫とは外界から体内に侵入する病原体である細菌やウィルス、カビなどの非自己物質を認識し、これを体外へ排除する生体防衛機構のことである、と定義されます。
ます。

例えば、風邪をひいたとき、始めは鼻水やくしゃみが出ます。それは風邪のウィルスが口、のど、目鼻などで暴れている状態なのですが、この防衛ラインを突破して体内に侵入すると、 ここから免疫機構が本格的に機能します。

1.自然免疫
まず、マクロファージと樹状細胞が活性化され、風邪のウィルスを食べて殺してしまいます。同時に樹状細胞はサイトカインという物質を出し、発熱・疼痛などの炎症を引き起こします。これらの炎症は感染に対する免疫機構の正常な反応なのです。
また、坑ウイルス作用を持つインターフェロンが放出され、ウィルスを攻撃します。

2.獲得免疫
樹状細胞から司令細胞であるT細胞に病原体の情報が伝達されます。T細胞はキラーT細胞に指令を出してウィルスと戦わせます。高熱が出て咳も激しくなっている時がこの状態です。
その一方で、ウィルスに対抗する抗体をB細胞に指示して生産させ、これでウィルスを撃破します。この戦いでウィルスに勝てば風邪は治ります。それと同時にT細胞、B細胞がこのウィルスの情報を記憶し再侵入してきた時に備えるのです。

免疫とアレルギー

稀に、免疫制御機構の異常から自己成分に対しても免疫が発動されることがあります。抗体による免疫応答が過敏に働き、逆に生体に不利益をもたらす場合をアレルギーと呼びます。

つまり、「免疫」と「アレルギー」は本来同じものなのです。アレルギーは多岐に渡り、その発現のメカニズムは症例ごとに異なります。アレルギーの問題についても当メルマガではこれまで取り上げたことがありませんが、この後、継続してテーマアップいたします。

免疫とがん細胞

がん細胞は外界からの異物ではありません。それは元々、自分自身の細胞なのです。
人間の身体は60兆個もの細胞で形成され、それらは細胞分裂を繰り返して再生されていきます。古い細胞は自ら命を絶ち、新しい細胞に生命のバトンタッチをするわけです。このような細胞の積極死をアポトーシスと呼びます。

ところが、さまざまな理由により、どんなに健康な人でも1日2000〜3000個のがん細胞が身体の中で発現しているといわれています。これらのDNAを損傷したがん細胞は、免疫力が働いて排除されます。
でも、がん細胞と免疫力の綱引きの結果、排除しきれなくなったがん細胞が成長して発症する病気ががんなのです。

がんについても当メルマガではこれまで取り上げたことがありませんが、この後、継続してテーマアップいたします。

編集後記:映画『相棒』を観ました

映画『相棒』が好調な興行成績を残しているようです。邦画、洋画を通して現在上映中の映画の中で興行的には一人勝ちの状態。観客250万人突破とか。ロングランも決まったようです。

テレビでも高視聴率を稼いでいた『相棒』ですが、脚本が丁寧に書かれており、謎解きの醍醐味を楽しめ、主役の水谷豊と寺脇康文のキャラも際立っていて、欠かさず観ていました。

テレビドラマの映画化というのは要注意で、映画のスクリーンに負けないようストーリーを膨らまそうとするあまり、前半で風呂敷を広げすぎ、尻切れトンボの後味の悪い結末を迎えるものが少なくありません。篠原涼子の『アンフェア the movie』がそうでした。

前置きはさておき、この映画版『相棒』は期待を裏切らない出来ばえでした。ネタばれになるのでストーリーには触れませんが、ほどほどのスケール感と西田敏行がさすがに存在感を示していました。

理屈ぬきで、気楽に楽しめる映画でしたよ。


【関連情報】
Copyright (C) 2008 食の安全 All Rights Reserved.