トップページ>免疫>免疫とアレルギー:109号(2008/7/24)

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免疫とアレルギー

私は幸いアレルギーはなく…と思っておりましたが、昨年、帯状疱疹(帯状ヘルペス)と診断された際に左半身に湿疹が出ました。実は中学生の頃に一度だけひどい蕁麻疹(じんましん)を発症しており、原因は不明でした。

先日も愛犬をダッコして30分ほど炎天下を歩くはめになり、帰宅後、右手に湿疹が帯状に出ています。汗か紫外線かそれとも犬か、はたまた別の原因か…
どうも私もなにかアレルゲンを持っているか、最近になって発症したような気がします。

今週はアレルギーがテーマです。

アレルギーとは?

アレルギーとは、免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こること、と定義されます。免疫反応自体は、外来の異物(抗原)を排除するために働く、生体を守るためにとって不可欠な生理機能です。前号108号で詳しく述べました。

アレルギーが起こる原因は不明ですが、抗原に対する過剰な曝露、遺伝などが原因として考えられています。アレルギーを引き起こす環境由来抗原を特にアレルゲンと呼びます。アレルゲンは実に多様です。

さまざまなアレルゲン

1.食物性アレルゲン
牛乳・卵・落花生・そば・小麦を特に5大アレルゲンと呼びます。
キウイフルーツ・まつたけ・豚肉・カニ・バナナ・オレンジ・鶏肉・大豆・えび・さば・サケ・いくら・ゼラチン・りんご・やまいも・もも・牛肉・あわび・いか・くるみもアレルゲンで、20品目アレルゲンと呼ばれたりします。

2.吸入性アレルゲン
ハウスダスト(ダニの虫体や糞など)・皮屑(フケやペットの毛など)・花粉(スギ花粉など各種花粉)・真菌(カビの類)・昆虫(ユスリカ、ゴキブリなど)です。

3.接触性アレルゲン
化粧品・ゴム・衣服や寝具の素材(綿・絹・羽毛・羊毛)・ 金属・薬物・化学物質・塗料などです。

アレルゲンの正体とアナフィラキシー反応

このように多様なアレルゲンですが、アレルゲンの正体は上記のような物質中に含まれるタンパク質または糖タンパクであることがほとんどです。それが人体を構成するタンパク質とは異質(異種タンパク質)であるため、排除の原理が働いて抗体が産生され、それによって過剰な免疫反応であるアレルギー症状を起こすと考えられています。

なお、原則的には即時型の1型アレルギーにおける環境由来の抗原物質をアレルゲンと呼びます。
1型アレルギーは、アナフィラキシー反応とも呼ばれ、ハチ毒や食物、薬物等が原因で起こる、急性アレルギー反応のひとつです。

アナフィラキシーは、じんましんや紅潮(皮膚が赤くなること)等の皮膚症状や、ときに呼吸困難、めまい、意識障害等の症状を伴うことがあり、血圧低下等の血液循環の異常が急激にあらわれるとショック症状を引き起こし、生命をおびやかすような危険な状態に陥ってしまうことがあります。これをアナフィラキシーショックと呼びます。

アレルギー疾患患者においては、こうした環境中のアレルゲンを排除するなどして、できるだけ接触しないようにすることが重要とされています。

1型アレルギーの発症メカニズム

通常は無害な抗原がアトピー素因を持つ人の体内に侵入して来ると、まずマクロファージが出動してこれを食べてしまいます。抗原を消化したマクロファージは抗原の特徴に関する情報をリンパ球のT細胞に伝え、さらにT細胞はB細胞に対して、侵入してきた抗原のみに対抗する特異的IgE抗体を作るように命じます。IgE抗体は内部に化学物質をため込んだ肥満細胞と結合し、抗原を待ちます。

やがて2度目に抗原が侵入し、肥満細胞上のIgE抗体と抗原とが結合すると細胞内部にシグナルが伝えられ、細胞が活性化し、次々と反応を起こします。その結果、肥満細胞からヒスタミン、SRS‐A、ECF‐A、セロトニン、ヘパリン、キニン、プロスタグランジンなどの様々なケミカルメディエーターやインターロイキンなどのサイトカインが放出されます。

そして次に、化学伝達物質が気管支に作用すれば、気管支平滑筋が収縮し、粘膜の腫れ、痰の分泌などによって気道が狭くなり喘息発作を起こします。皮膚に作用すると炎症や腫れ、かゆみが起き、じんましんを起こします。鼻の粘膜に作用すると血管透過性が亢進し、血液中の水分が集まり鼻粘膜が腫れて鼻づまりを起こしたり、神経刺激によってクシャミ、鼻汁が大量に出るアレルギー性鼻炎をもたらします。消化管でこの反応が起こると腸の平滑筋が収縮して腸の動き(蠕動)が異常に高まり、腹痛、嘔吐、下痢などの消化管アレルギーをもたらします。

この反応は抗原が侵入して30分以内におこるため、1型、または即時型アレルギー反応と言われ、即時型反応は1時間ほどで収まります。

しかし、4〜6時間後には肥満細胞から放出された好酸球走化因子やサイトカインに引き寄せられて、毒性の強い化学物質を持つ好酸球がアレルギー反応の部位に集まり、化学物質を放出して組織障害を引き起こします。この反応が気管支で起これば粘膜上皮が剥離して、抗原がさらに容易に侵入できるようになり、アレルギー反応が長引き、気道の過敏性が亢進し、喘息が難治化します。これを遅発型喘息反応といいます。

編集後記:映画『花より男子〜ファイナル〜』を観ました

花より男子〜ファイナル〜、観てきました。
道明寺司(松本潤)の感動的なプロポーズから4年が経過したという設定です。花男らしくテンポよく映画のストーリーも進みます。ただ、明らかにおかしな設定が随所にあり、奇想天外な展開ですが、それはそれ、花男ファンなら許せるでしょう。映画館は若いカップルでいっぱいです。ただ、花男を初めてこの映画で体験するという方(稀な方でしょうね)にはキツイ!

ストーリーについてはご説明しません。興味のある方は映画ファンをどうぞ。私のブログです。

とにかく、金のかかった映画です。ラスベガス・香港でのロケも楽しいし、松潤の俺様ぶりも磨きがかかり、アクションの連続ですが、ラストシーン(そう二人の結婚式です)ではほっこりした気分で映画館をあとにできます。真央ちゃんの花嫁姿、かわいいです。


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