トップページ>危険な油脂>理想の油脂って?:84号(2008/9/12)

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理想の油脂って?

さまざまな油があるけれど...

先週は健康エコナを検証しました。エコナの主成分は、オレイン酸とグリセリンを化学的に反応合成したジアシルグリセロールという化合物です。
また、エコナにはトランス脂肪酸が 5.2 %と大量に含まれており、他の日本で市販されている植物油の0.4 〜2.3 %と比べて、たいへん高濃度です。

やはり、人工的に加工した油脂は摂取をひかえる、この結論につきます。高温で抽出・精製した植物性油脂も好ましくありません。安価で外食産業でも加工食品にも大量に利用されているパーム油も飽和脂肪酸とトランス脂肪酸を多く含み、カラダによくありません。

>では、ごま油がいいの?それともオリーブ油?菜種油?
その前になぜ脂肪の摂取が重要なのかを考えてみましょう。

脂肪の働き:細胞をつくる

現在の日本人の多くは油を摂り過ぎています。だからといって、油を断っちゃうのは大きな間違いですよ。私たちのほとんどは、油を総量で摂取過剰ですが、油のバランスはすこぶる悪く、肝心な油に関しては著しい摂取不足です。

細胞を構成する脂肪

脂肪の働きには大きくふたつあります。
その第1はカラダ、細胞を作る材料となるということです。
第2に余った脂肪が中性脂肪として貯蔵され、エネルギーが不足した折に利用されます。

人体は約60兆個の細胞で作られており、1つずつの細胞は細胞膜で覆われています。その細胞膜を構成しているのがリン脂質です。リン脂質は細胞膜の透過性を維持する重要な役割を担っています。透過性とは、細胞膜を通ってナトリウムやカルシウムなど、さまざまな物質が出入りすることで、極めて重要な機能です。

リン脂質は主に必須脂肪酸からできています。その脂肪酸の構造によって透過性の異なるリン脂質が形成されます。細胞が機能を維持するためには、必要な脂肪酸の種類と量が決められていて、だから必須不飽和脂肪酸の摂取バランスが大切なのです。

飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸

飽和脂肪酸 飽和脂肪酸とは肉やバターなど動物性の油脂に多く含まれる脂肪です。常温で固体、分子構造としては、すべての炭素に水素がくっつき、不安定な二重結合がありません。酸化しにくい脂肪酸です。
もちろん、細胞膜を構成するためには必要な脂肪酸なのですが、多くは必要ありません。細胞膜を構成する脂肪の大半は不飽和脂肪酸です。

一方、不飽和脂肪酸とは炭素の鎖に不安定な二重結合を含む脂肪酸です。細胞膜を形成する重要な脂肪酸ですが、二重結合がある場所によって不飽和脂肪酸は、n3系、n6系、n9系に分かれます。特に重要なn3系とn6系の代表的な脂肪酸を多く含む油を示しました。なお、n9系の代表はオリーブオイルです。

n6系とn3系不飽和脂肪酸

n3系不飽和脂肪酸の摂取こそが重要

上の図をご覧ください。n6系脂肪酸は見慣れた油が並んでいますね。コーン油・大豆油・ゴマ油・ベニバナ油・綿実油…
それに対してn3系脂肪酸はいかがですか? 魚油以外は見慣れないものばかりじゃないですか? エゴマ油・亜麻仁油・クルミ油。クルミは知ってるけど…

高度成長期にメーカーは植物性油脂が健康的であるとし、扱いやすいn6系脂肪酸の食用油やマーガリンをテレビなどで大々的に宣伝しました。この時点でn3系脂肪酸の重要性は認識されていなかったのでしょうが、日本人はn6系植物性油脂の摂取過多が始まりました。

n6系は扱いやすいと申しましたが、n3系に比べて酸化しにくいのです。つまり工業化しやすい、物流が簡単、ということですが、摂れば摂るほどn3系とのバランスがくずれます。n6系:n3系の理想的な比率は4:1です。しかし、現状は多くの日本人が10:1以上にn6系を摂取しています。

かつての頑健な日本人が戦後、急速に軟弱なった原因のひとつにパン食と牛乳、そしてこの油脂の問題があると私は思います。特に油脂の問題は、大脳と腸にダイレクトに影響します。アレルギーの急増もこの油脂のバランスのくずれなのではないでしょうか?

次週は重要な不飽和脂肪酸、必須脂肪酸と呼んでもよい n3系、n6系脂肪酸についてです。

編集後記『安倍首相の辞任』

本日(9/12)、安倍首相が辞任しました。13時の国会・代表質問の5分前に速報のテロップが流れ、国会は休会、14時から安倍さんの記者会見となりました。驚くべき展開で、今日は終日、テレビから目が離せなくなりました。

テロ特措法は延長は、こんなにも早いタイミングで政局となってしまいました。安倍さんは精神的にはりつめた糸が切れた感じでしたね。それにしても選挙の大敗でも早々と続投を決め、昨日は所信表明をしながら、代表質問が始まる直前の辞意表明でした。ありえない決断、ですね。テロ特措法は国際公約といいながら、審議に入る前の辞任は敵前逃亡、これでは国際的な日本の信用はどうなるのでしょう?

夜になってニュースは一気に後任選びの話題一色になりました。後継は麻生さんと思いきや、麻生さんにも阿部さんの続投を認めた責任があると党内に逆風が吹き始めたようです。小泉さんの再登板、という話題には驚かされます。でも、昨日、自民党代議士会で小泉チルドレンが反旗を翻してましたから、案外そんな線もあるのかも。

私は安倍首相と朝青龍がかぶって仕方がなかったのですが… 朝青龍は仮病、安倍首相はホントの神経症、ふたりともはだかの王様だった、まわりは誰も二人を支えられなかった… トップは孤独なのでしょう。ただ、ふたりともこどもっぽい、あまりにも。人はつながりの中で活かされているのだと思うのですが…



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