トップページ>ダイエットのウソ>炭水化物を考える:89号(2007/10/17)

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炭水化物を考える

炊きたてごはん

前号では食事には2つの大きな目的があると述べました。カラダすなわち細胞を作るための材料を供給することと、脳を働かせて考え、カラダを動かすエネルギーを得ることです。どちらもほんの一瞬たりとも不足すれば、生命を維持することが出来ません。
カラダは食べたものでできている、まさしくその通りなのです。身体の内部で合成されるさまざま物質もありますが、食べ物からしか取り込めない大事な物質もたくさんあります。
今週のテーマはその2つの目的のうち、エネルギーを得るために大切な炭水化物を考えてみたいと思います。

大切な炭水化物の役割

炭水化物の栄養素は糖質と繊維質からなります。繊維質は栄養素とは呼べないかもしれませんが、腸内を浄化するという重要な役割を担っています。今回は糖質に絞って、エネルギー源としての炭水化物を検証します。
炭水化物の役割

脳は偏食の大食漢

糖質はブドウ糖やガラクトースなどの単糖類に分解され 小腸から吸収されて肝臓に入り、多くはグリコーゲンとして肝臓に貯えられ、一部はブドウ糖として血液中に入ります。空腹時や運動時には、血液中のブドウ糖だけでは足りなくなり、肝臓に貯えられたグリコーゲンが分解されて出動します。この機能によって血糖値を一定に保つことができるのです。

特に、脳にとってはブドウ糖が唯一のエネルギー源です。脳は1分間に約100mgのブドウ糖を消費し続けます。1日あたり144gのブドウ糖が必要です。このほか、血球も1日に36gのブドウ糖を必要とします。全体では1日につき、少なくとも180gのブドウ糖がないと、脳や血球などの細胞は死滅するのです。

食事からの糖の補給がなくなると、肝臓に貯えられたグリコーゲンが分解されてブドウ糖が作られますが、貯蔵されるグリコーゲンは肝臓で約100gとわずかで10時間ほどで空っぽになります。その後は筋肉に貯えられたブドウ糖が放出されます。これも筋肉に貯えられるグリコーゲンは250g程度で、安静にしていても1日でグリコーゲンは消費され尽くします。

このように、糖質は私たちの命を守る即時性の高い重要な栄養素なのです。そして、脳はブドウ糖のみを栄養源とする偏食の大食漢なのです。

脳は偏食の大食漢

炭水化物を摂らないことの愚かしさ

糖質は摂りすぎると中性脂肪として体内に貯えられます。このため炭水化物を肥満の原因のようにいうダイエット法がたいへん多いのですが、炭水化物を減らしたりすると、身体は必死でタンパク質や脂肪をエネルギー源に変えようとします。これは身体にとって大変な負担で、多くの酵素が浪費されます。このあたり、詳しくは次号にて。

熱源としての摂取バランスは前号でも触れましたように、炭水化物55〜60%、脂肪25〜30%、タンパク質15〜18%です。一方、1日あたり必要な熱量は成人女性で2000kcalといわれています。その60%、1200kcalを炭水化物で摂取すべきだということになります。

糖質は1gあたり約4kcalのエネルギーを生み出します。1200kcalの糖質を摂取するということは、糖質300gを摂取するということになります。ごはん100gあたりの糖質は約37gなので、1日あたり軽めのごはん8杯相当ということになります。

>そっか、糖質は摂らないといけないんだ、じゃあ、スイーツとかジュースとか飲んでもいいんだね、ショーンさん。
いえ、精製された砂糖およびこれを多量に含む食品や飲料は、血糖値を一気に上げるためよくありません。血糖値を下げようとインシュリンがドバッと分泌され、下がりすぎた血糖値を元へ戻そうと今度はアドレナリンが分泌されます。血糖値のジェットコースター現象が起こるわけです。(詳しくは私の砂糖は白い麻薬〜糖分の摂りすぎが低血糖を招く〜を参照ください。)
糖質は消化吸収にある程度時間がかかる炭水化物で摂取してください。白いごはんより玄米がいいです。太った方は玄米に変えるだけでダイエットできるケースが多いです。

次週予告

次週は3大栄養素がエネルギーとして変換される際の代謝プロセスの違い、ダイエットにおけるカローリー神話のウソにメスを入れます。

なお、バックナンバーの公開については、各号のPDF化がほぼ完了しました。1年半ものバックナンバーになり、すごいページ数になっています。あとは公開のための手続きなどが残っていますが、今月中には有償公開したいと思っています。準備でき次第、この誌面でご紹介をしますので、ぜひあなたもお手元に置いて、折に触れて気になる項目をチェックいただければ幸いです。

編集後記『赤福よ、おまえもか!?』

12日の金曜日、名古屋へ出かけておりました。月に一度の望診法の講座を受けるためです。望診法については、いずれご紹介する機会があるかと思います。

さて、同じ日の夕方、大阪の友人を訪ねる予定だったので、おみやげを買おうと駅のスタンドで赤福を探しましたが、いつも山積みの赤福が見当たりません。ああ、時間的なもので売り切れたのかな、とあまり乗り継ぎの時間もなく、列車に乗り込んでしまいました。

その日の夜のニュースを見てビックリ! 店頭に赤福がなかったのは売り切れたのではなく、撤去されたのです。あの赤福までが賞味期限の改ざんかぁ…

今回の報道によれば、売れ残ったものを包装し直して賞味期限をどんどん延ばした、という訳ではないようです。配達して残ったものを冷凍し、解凍した日を新たな『謹製日』として表示したようです。三重県の保健所はこの処置を以前から承知し、問題ないと判断していたようです。

消費者の目、マスコミの追求は日々、厳しくなります。いわばモノサシがどんどん変わっていくわけですね。今日の基準で10年前、20年前を評価して糾弾するのもいかがなものでしょう。マスコミは受けさえすればいい、とばかりに事件を煽ります。今回の赤福の件は気の毒な気もします。なぜ、この問題、表に出たんだろ?
う〜ん、食品の虚偽表示はまだまだ出てきそうですね。



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