トップページ>ダイエットのウソ>カロリー神話のウソ:90号(2007/10/24)

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カロリー神話のウソ

3大栄養素のエネルギー代謝

前号ではエネルギー源としての糖質の重要性、炭水化物の摂取を避けることの愚かしさを書きました。
しかし、現状のダイエットではカロリー摂取だけに着目し、大切な熱源として貯蔵される糖質を目の仇にし、炭水化物を避け、総摂取カロリーを下げようとするものが大半です。でも、こんな馬鹿げたダイエットはないのです。

タンパク質も脂肪もエネルギー源となります。しかし、タンパク質や脂肪は熱源としての意義よりも、細胞や身体をコントロールするホルモン様物質の材料となることの方が重要です。そして、タンパク質や脂肪がエネルギーとして代謝されるプロセスは、糖質がエネルギーとなるプロセスよりはるかに複雑で、身体にとって負担になるのです。

糖質がエネルギーに変わるプロセス(糖の代謝)

ATP(アデノシン3リン酸)

ATP(アデノシン3リン酸)が私たち生物のエネルギー源です。アデニン(塩基)、リボース(糖)そして3つのリン酸からなります。

ATPが分解されてリン酸がひとつ外れるときに大きなエネルギーを生じます。これが筋肉を動かすエネルギーとなるのです。すべてのATPが分解されてしまうと、筋肉を動かせなくなります。つまり、生命を維持することができなくなるわけです。筋細胞内でATPを合成する働きが重要なのです。ATP1分子は8kcalのエネルギーを有します。

ATPはタンパク質や脂肪からも作ることができますが、糖質からつくるプロセスが最も簡単です。まずは炭水化物(糖質)からATPをつくるプロセスについてご説明します。

炭水化物(糖質)からATPをつくるプロセス

炭水化物(糖質)からATPをつくるプロセス

炭水化物(糖質)を利用してエネルギーを生産するしくみを解糖系と呼びます。解糖系の第一のプロセスは血糖(グルコース)のリン酸化です。
酸素が十分にある好気的条件下では、ATPを1分子だけ消費してグルコース6リン酸がつくられます。

運動時には血糖だけではエネルギー源が不足するため、各細胞は筋肉や肝臓に蓄えられているグリコーゲンを分解して使用します。これが第二のプロセスで、グリコーゲンからはダイレクトにグルコース6リン酸がつくられます。

解糖系は血液中の糖分やグリコーゲンを利用し、ピルビン酸を生じます。1分子のグリコーゲンやグルコースから2分子のピルビン酸を生じます。

グルコース6リン酸はATPを1分子消費して、6個のATPおよび4個のATPとビルビン酸2分子を生じます。このように好気的解糖では、ATPを1個ないし2個消費して10個のATPをつくり出します。

ATPの消費が激しく酸素の補給が追いつかなくなると、プロセスは変化してATPを1個ないし2個消費して4個のATPと乳酸をつくり出します。ATPの生産効率が悪くなるわけです。また筋肉内に生じた乳酸が筋肉痛の原因となります。

酸素を使ってATPをつくるのはミトコンドリア

炭水化物(糖質)からATPをつくるプロセス

このようなATPをつくるのはミトコンドリアの働きによります。ミトコンドリアは細胞内にあって独自のDNAを母性遺伝させる、細胞内に寄生(パラサイト)しているといってもいい不思議な器官です。

ミトコンドリアの主要な機能のひとつに、電子伝達系による酸化的リン酸化によるATPの生産があります。 このとき、酸素が利用されますが、酸素とは元来、原生生物にとって毒となるものであったわけです。太古に好気性バクテリアであったミトコンドリアが細胞内にとりこまれることによって、私たちは酸素を利用して運動エネルギーを獲得できるようになりました。

細胞のさまざまな活動に必要なエネルギーのほとんどは、直接、あるいは間接的にミトコンドリアから、ATPの形で供給されています。

次週はカロリー神話のウソを暴く

3大栄養素である糖質、脂質、タンパク質は、代謝されてATPをつくることができます。 しかし、糖質がATPをつくるプロセスとは異なるプロセスをたどり、その効率はたいへん悪いものです。次週は糖質の代謝とタンパク質、脂質の代謝を比較検証し、カロリー神話のウソを暴きます。

編集後記『赤福、比内地鶏、ミートホープそして…』

前号で赤福をかばったような編集後記を書いた直後から、ボロボロボロボロ出るわ、出るわ。赤福は偽装のデパートの様相を呈しています。社長の会見を繰り返すたびに判明する新たな偽装。自分は指示していないから組織ぐるみではない、責任は工場長にある、泣いて謝る工場長…なんたる謝罪会見。まだ出るな、不正は。

赤福好きだったのになあ。保存料が入ってないからその日のうちにと食べ切っていたのに、あれは解凍品だったのか、それとも売れ残りの"巻き直し"だったのか。確かに伊勢の赤福本店で食べた赤福はおいしかったよなぁ。もう、営業再開しても赤福を食う気にはならないなぁ。白い恋人よりずっと悪質。

併走するのが比内地鶏の加工食品の偽装。"廃鶏"を燻製にして比内鶏だと偽る破廉恥。ただ同然の廃鶏、肉が硬くて誰も食べないものを、比内鶏の歯ごたえを偽装するのに好都合だったとは…

そして、ついにミートホープの田中元社長の逮捕。思えば、最近の数々の食品偽装の暴露はここから始まった感がありますね。そして、偽装は食品に留まらず、厚労省の肝炎リスト隠し、海自の給油量疑惑、守屋武昌前防衛次官のゴルフ疑惑…
う〜ん(絶句)、偽装大国・ニッポンよ。



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