トップページ>血液と病気>あなたもC型肝炎キャリア?:93号(2007/11/21)

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あなたもC型肝炎キャリア?

健康な肝臓

C型肝炎ウイルスに汚染された血液製剤フィブリノゲンを投与された患者の発症および投与患者のリスト隠蔽が問題になっています。
フィブリノゲンを販売したのは田辺三菱製薬。あまり聞いたことのない社名ですね。2007年10月1日に田辺製薬と三菱ウェルファーマが合併し、発足したばかりの会社です。そして三菱ウェルファーマの前身には、薬害エイズ事件を起こしたミドリ十字があるのです。ミドリ十字の創設者はあの731部隊の責任者だったといいます。
つぶしておけばよかったものを、と歯痒くなりますが、これに厚生労働省の隠蔽体質が重なって、またしても繰り返されたC型肝炎薬禍!

今週は食から離れますが、C型肝炎を取り上げます。

あなたもC型肝炎キャリアかも

ところで、フィブリノゲンは1988年(昭和63年)以前には頻繁に使われていました。その頃は出産も輸血もしてないから、私はC型肝炎と無関係って思っておられるあなた、ホントに大丈夫ですか?
子供の頃に受けた予防接種、使い捨てのディスポーザル注射器になったのは70年代以降のこと、20代後半以上の年齢の方はひっかかちゃうんですね。
脅すわけではありませんが、C型肝炎は他人事ではなくあなた自身の問題なのです。

カミングアウトします。私もC型肝炎を発症しました。もう15年も前のことで、会社の検診で肝機能異常として見つかりました。C型肝炎ウイルスが発見され、インターフェロンの保健投与が始まった直後のことです。
当時、今のように投与前に遺伝子型のチェックが行われることもなく、インターフェロンの治癒率は低いものでしたが、私は幸いよく効き、副作用も極めて軽く済みました。

国内のC型肝炎ウイルス(HCV)感染者(キャリア)を、厚労省はいったん150万人、人口の0.5%と発表しました(2003年3月)。ところが、わずか2カ月後、40歳以上の方では1.6%に感染がみつかったと別なデータを発表しています。
現在、C型肝炎のキャリアは200万人とも300万人とも言われています。

C型肝炎とは?

肝臓疾患の原因には、ウィルス性肝炎、脂肪肝、アルコール性肝炎、薬剤性肝炎の4つがあります。そして日本人に最も多いのがウィルス性肝炎であり、実に9割にも及びます。肝炎を引き起こすウイルスは、A型、B型、C型、D型、E型、G型、TTV型の7タイプが発見されています。

C型肝炎とはC型肝炎ウイルス(Hepatitis C Virus)によって発症する感染症です。だからHCVと略されるのですね。C型肝炎が恐ろしいのは慢性化するためです。感染者の7割が慢性化してキャリアとなります。

慢性肝炎の約30%が肝硬変に進み、肝硬変は年率発ガン率5〜7%で肝ガンに移行します。肝臓はとても強い再生力を持っており、肝臓の75〜80%を切り取っても、約4ヵ月後には元の大きさと機能を回復するといいます。ところが肝硬変まで進むと、肝細胞が死滅・減少して繊維組織に置換され、もはや再生はできなくなります。

C型肝炎の感染経路

HCVの主な感染経路は血液です。かつては輸血による感染が多かったのですが、検査体制が充実した現在では輸血感染はほとんど見られなくなりました。性行為ではめったに感染しないようです。母子感染も稀です。
現在では、医療関係者の針刺し事故や麻薬・覚せい剤の回し打ちなど、一般の方が感染するような経路はありません。

C型肝炎など本来は300万人もの国民が感染する病気ではなかったのです。昔(といってもほんの少し前)の注射器使い回しによる予防接種(まるで麻薬の回し打ち)でのウイルスのばらまき、ミドリ十字など薬品メーカの人命よりお金優先の非人道的ビジネス、そしてそれを見逃した厚生労働省の不作為が生んだ人災なのです。

政府はC型肝炎の無料検査化を検討中

慢性化したC型肝炎には、残念ながら自覚症状がありません。私もそうでしたが、健康診断でGOT・GPTの値が高いということで発見されます。今は、AST(GOT)、ALT(GPT)と呼ばれます。いずれも酵素の略号です。

C型肝炎には自覚症状がないので定期的な検診を受けることが重要です。C型肝炎の自然治癒率は年間で0.5%程度しかありません。肝硬変、肝ガンへの進行を早期発見により阻止しなければならないのです。

舛添要一厚生労働相は、フィブリノゲン薬禍がきっかけで、B、C型肝炎について、全国の医療機関でウイルス検査の無料化を進める意向を示しています。早ければ来年1月から始め、期限を08年度末までとしています。会社員は年1回の定期健診で発見されますが、専業主婦や自営業、退職者など、しばらく検診を受けていないという方はこの機会にぜひ受診を!

C型肝炎の治療

最も効果的な治療はインターフェロンの投与です。最近の治癒率は30%程度まで上がってきています。C型肝炎ウイルスの遺伝子型は4つあり、インターフェロンが効きにくい型に感染している方が80%といわれています。
インターフェロン治療は強い副作用を伴うリスクがあります。発熱、頭痛、筋肉痛、全身倦怠感、食欲不振、意欲低下、うつなどと聞くとちょっと引きますね。症状は個人差がとても大きく、例えば私は初日に微熱が出ただけでした。

当初2週間を入院し、連日投与、その後外来で1日おきに注射を半年間継続します。インターフェロンは当時1本2万円程度、トータルで2〜300万円の治療費がかかります。基本的には保険が適用されるのは1回めの治療だけです。再発すると保健の適用の条件が厳しくなります。

さて、次週は高脂血症(脂質異常症)を取り上げます。

編集後記『ミシュラン東京版』

『ミシュラン東京版』が22日、発売されます。

東京ガイドに掲載されたレストランは150軒。世界中のミシュランガイドで初めて、掲載されたレストランすべてに星がついたそうです。「三つ星」には8軒、「二つ星」には25軒、「一つ星」には117軒が選ばれました。これはパリ、ニューヨークを抑えて、堂々の1位。

ロブション氏はさすがに3つの店すべてで「一つ星」〜「三つ星」まで取っちゃいましたね。そのロブション氏が飛行機に乗ってでも食べに来たいとコメントする「すきや橋 次郎」が三ツ星を獲得。
「すきや橋 次郎」の小野二郎さんは、テレビが何度も日本一の鮨を握る職人として取り上げた名人です。82歳。料理人には珍しい左利き、手にシミができないように外出する時は常に手袋をする、といった逸話とも相まって、今や伝説の人。

フランス人に和食の味が分かるのかとか、ナゾに包まれた覆面調査員といいながら怪しげな客の来店に調査員はバレバレだったとか、なにかと批判の多い今回の『ミシュラン東京版』。確かに客単価の高い高級店ばかりが選ばれています。
調査員は都内の料理店をくまなく回ったわけではないようですし、大阪へ来いや、の関西人の負け惜しみも聞こえてきたり。そういや、吉兆の名がなかったな…



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