トップページ>免疫>インフルエンザは防げるか?:96号(2007/12/12)

メールマガジンの公開
次々と報道される農薬・化学物質・カビ毒… 食の安全は崩壊したのでしょうか?
まぐまぐ殿堂入りメルマガ<危険かも?その食事!>を緊急公開します!


インフルエンザは防げるか?

インフルエンザの流行が例年になく早足です。大流行の兆しかも?
11月19日〜25日の週(第47週)に全国約5,000のインフルエンザ定点医療機関で1医療機関あたり1人の患者を超えたそうです。これはこの調査が始まって以来、95〜96年シーズンの第48週を上回る最速の流行開始なのだそうです。

今年の流行はAソ連型が予想されています。A香港型やB型などさまざまな型はどう違うのでしょう?予防接種は効くのでしょうか?
また、昨冬、大きな問題となったタミフルの使用はどうなったのでしょう?
そもそもインフルエンザはなぜ冬に流行するのでしょう?

今週のテーマはインフルエンザは避けられるか、です。

そもそもインフルエンザとは?

インフルエンザは法定感染症です。四類感染症の梅毒に次ぐ"五類感染症"に指定されています。普通の風邪とはウイルスの種類が異なり、まったく別の病気です。いきなり38〜40度の高熱を発して症状も一般に重く、合併症を引き起こす恐れもあります。正しい理解が重要です。

インフルエンザと見られる記録が古代エジプトにすでに残っているそうで、ヒトとインフルエンザの関わりはかくも古いものです。
そしてときおり世界規模で大流行をします。1918年から1919年にかけて発生したスペインかぜでは6億人が感染し、死者は5千万人にものぼったと言われます。

このような大流行はパンデミック(pandemic)と呼ばれ、インフルエンザウィルスが次々と型を変えるため、予防接種がまったく効かない新型が現れ、これが世界中に広まると、とんでもないパンデミックが起こる恐れがあります。

2002年に中国で発生したSARS(サーズ:重症急性呼吸器症候群)では、8千人が感染し、800人近くが死亡しました。この病原体は新型のコロナウイルスで、SARSウィルスと命名されました。SARSはインフルエンザではありませんが、症状も流行の時期もよく似ています。

インフルエンザウイルスの起源

新型の鳥インフルエンザが、今、最も恐れられている感染症の一つです。
もともと、インフルエンザウイルスは人畜共通感染し、豚と鳥類に感染します。
野生のカモなどの野鳥が鳥インフルエンザをアヒルやニワトリなどの家禽に感染させ、ヒトインフルエンザと鳥インフルエンザウイルスが豚を介在して突然変異し、人間に感染するようになったと考えられています。
これらの動物と人間が密接な生活をしている中国南部の山村などで、ウイルス遺伝子の混合が起こり、次々と変種が登場すると推測されています。またもや中国です。

インフルエンザの型って?

トリインフルエンザウイルスには24タイプが知られており、中でもH1・H2・H3・H5・H7・H9型が有名です。H1・H3型はヒトにも感染し、Aソ連型/A香港型として知られます。H5・H7・H9型は毒性が強いものです。鳥からヒトへの感染力は弱いと見られますが、感染者の死亡率は高く、30%に達し、SARSの10%を上回ります。

2003年末から2004年初めにかけ韓国・香港・ベトナムと東アジアで大きな被害を出した鳥インフルエンザはH5N1型です。日本でも2004年の山口県を皮切りに、各地で鳥類への感染が報告されています。

さて、インフルエンザウイルスはウイルスの持つタンパク質の性質によってA型、B型、C型の3つのタイプに分類されます。さらにA型ウイルスは、ヘマグルチニン(H)とノウラミニダーゼ(N)という2種類の突起物をもっています。このHとNにはいくつかの異なった型があるため、A型ウイルスは、これらの組み合わせによってさらに分類されます。Hは15種類、Nは9種類あります。
一方、B型とC型ではA型のような分類はなく、1種類しか存在しません。

インフルエンザなぜ冬に流行する?

インフルエンザ流行は12月頃から出始め、1月から2月がピーク、4月には終息します。インフルエンザウイルスは冬にだけ出現するわけではありません。ではなぜ冬にインフルエンザが流行するのでしょうか?
次の3点が挙げられていますが、ホントの理由は分からない、のだそうです。

1.インフルエンザウイルスは低温乾燥を好む

インフルエンザウイルスは、低温、低湿度の方が空気中に生存する時間が長くなることが分かっています。感染した人のせきやくしゃみによって空気中に放出されたインフルエンザウイルスは、冬の方が長生きできるわけです。それだけ人に感染する可能性が高くなるといえるでしょう。

2.室内の換気をしないとウイルスが充満する

次に冬はウイルスに感染しやすい環境が作られることが挙げられます。 冬は寒いため、部屋を閉め切った状態にすることが多くなると思います。すると室内の空気が入れ替わらず、もしもインフルエンザウイルスに感染した人が室内にいれば、その人から放出されたインフルエンザウイルスが室内に充満することになります。つまり、ウイルスに感染する確率も高くなるのです。

3.冬には免疫力が低下する

呼吸器は空気とともに入ってくる異物を排除する作用があり、呼吸器粘膜の分泌液や、白血球と連携して、ウイルスの感染を防いでいます。
ところが冬になると体が冷やされ、血管が収縮し、呼吸器粘膜の血液循環が悪くなって、ウイルスを外へ排出する力が弱くなってしまうのです。

タミフルは?

タミフルとはスイスの製薬会社ロシュ(Roche)が製造する経口型抗インフルエンザウイルス剤です。昨シーズンは生産量の半分以上を日本が買い占めるように輸入しました。中外製薬が発売しています。

タミフルはインフルエンザウイルスが有するノイラミニダーゼ(N)を選択的に阻害し、新しく細胞内で増殖して形成されたインフルエンザウイルスが細胞外に遊離・放出されることを抑制し、ウイルスの増殖を抑制できます。
A型、およびB型インフルエンザウイルスの増殖を抑える効果があり、A型インフルエンザである鳥インフルエンザにも効果が見込めるとされています。新型鳥インフルエンザに効果があるのではないかとの期待が持たれた新薬だったのです。

日本では昨冬、実に538万人分が出荷されました。使用後、1.8%で下痢、吐き気などが報告され、未成年者などへの副作用として突然死や異常行動を引き起こすことが問題となりました。しかし、薬品メーカは大量の備蓄をさばかなくてはならず、またもや薬害のニオイがしています。

今冬はリレンザという吸入薬が処方されることが多いかもしれません。抗ウイルス薬ですが、内服薬のタミフルと比べて身体への影響が少ないといわれています。

どう対処すればいい?

『インフルエンザなぜ冬に流行する?』で指摘した原因の逆を心がけましょう。すなわち、部屋の乾燥を避けて加湿器などを上手に使い、感染者との同室は避けましょう。免疫力を低下させないため、身体を冷やさないことです。

小さなお子さんの場合、抗ウイルス薬を積極的に使わない方がいいようです。それは、基本的にこのような感染症は自分の免疫力で治すべきだからです。
インフルエンザはどんなに高熱が出ても4日ほどで治るものです。この発熱にも実は意味があるのです。インフルエンザに感染すると、ウイルスをたたくためにインターフェロンが誘導されます。C型肝炎の特効薬ですね。インターフェロンが発熱を生じさせるのです。インフルエンザは高熱に弱いウイルスだといわれます。発熱はインターフェロンが産生され、身体がウイルスと必死で戦っている証拠なのです。

このほか、油っぽいものを過剰に摂取すると、代謝できない油脂は肺胞に集められ、痰として排泄されるという話を信頼できる方から耳にしました。つまり、肺の中がベタベタになるのです。すると、ウイルスなどが感染しやすくなります。この季節、とりわけ油脂の摂取をひかえるようにしてみてください。

編集後記『血液型占いの不公平』

朝のワイドショーはどの局も血液型占いのオンパレードですね。
出勤前にこれを見てから家を出るんだ、という方も多いことでしょう。
で、この血液型占いで気になることがあるのです。

日本人の血液型の比率は、A型が最も多くて38%、次いでO型の31%、B型は22%、AB型は最も少なくて9%といわれています。
で、私が気になるのはA型とO型の占いがいい運勢が多く、B型とAB型は悪い運勢が多いのではないかということです。
ちなみに私はB型です。

もともと、血液型とは糖鎖のたったひとつの単糖が異なるだけで、AタイプとBタイプがあり、その部位に単糖がないのがO型、両タイプを有するのがAB型です。
ABOってそんなにささいな違いなの? そうなんです!

だから、血液型で性格が変わったり、運勢が影響を受けたりは決してありません。にもかかわらず、日本人は血液型占いが大好きです。なぜでしょうね。
A型O型に対して、B型やAB型の性格がネガティブに設定されているように思うのは、私のひがみでしょうか?
でも、最近、血液型のせいで学校でいじめられる子がいるそうです。もう、そろそろ血液型占いを卒業してもいいのではないでしょうか



【関連情報】
Copyright (C) 2008 食の安全 All Rights Reserved.