トップページ>食品偽装>食品偽装の罪:97号(2007/12/19)

メールマガジンの公開
次々と報道される農薬・化学物質・カビ毒… 食の安全は崩壊したのでしょうか?
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食品偽装の罪

今度は霜降り馬肉の偽装です。たてがみ脂を赤身に注入するといういうもの。
やる方もやる方だけど、なんで馬肉を霜降りにしたいの? 馬肉って栄養価が高いの低カロリー、低脂肪、低アレルギーなある意味、理想的なお肉なのです。牛のように反すう動物ではないのでトランス脂肪酸の問題もありません。
こんな偽装馬肉を喜ぶ消費者にも大いに問題がありそうです。

「白木屋」「村さ来」「酔虎伝」らは景品表示法違反(優良誤認)に問われています。すさまじく危険な偽装から社会的には許されないものの健康被害に結びつきにくいものまで、食品偽装もさまざまあります。

今週のテーマは食品偽装を理解する、です。

食品偽装を整理する

主な食品偽装事件をまとめてみました。
いやあ、ひと仕事でした。これでもいろいろ漏れているでしょう?
それにしてもミートホープはひどいもんですね。まるで偽装犯罪のデパートです。

消費期限と賞味期限

食品の消費期限とは製造者が定めた、ある保存方法で概ね5日間経つと品質劣化する長期間保存できない食品(例えば精肉や刺身、パン、生菓子、弁当、惣菜など)の食用可能期限です。
なお、5日を超える長期の保存が可能な食品については、賞味期限という別の表記がされます。食品衛生法とJAS法に定められます。

これらの期限は製造者が定めること、これらを表示することによって旧来の製造年月日表示の義務はなくなったことをご記憶ください。

消費期限と賞味期限は製造者が定められる訳です。このあたりが賞味期限偽装の根幹にあります。まだ、食べても大丈夫と自分たちが判断してよいという誤解ですね。売れ残りが怖くて、日持ちするなら最初から長く期限を設定すればいいのです。ただ、それでは保存料がたくさん入っていると疑われるなどイメージが悪いという理由で短くするのです。だから売れ残りのラベルを貼り替えることに、さほどの罪悪感はないものと思われます。

消費期限・賞味期限の偽装と健康被害

消費期限・賞味期限を偽装されると、当然、食品が腐敗して食中毒の恐れが出ます。雪印乳業がこの例ですね。大阪工場の耳を疑うような不衛生でずさんな生産管理が原因でしたが、北海道工場での原乳工程での停電で病原性黄色ブドウ球菌が増殖して毒素が発生したことも原因と推定されました。実に
13,000人もの被害者を出しました。

食品の腐敗はこのように病原性微生物の混入による食中毒を起こすだけではありません。代表的なカビ毒のうちアフラトキシン、ステリグマトシスチンは発がん性を有します。腐敗牛肉からも多量の発がん物質が検出されます。

表示された賞味期限を鵜呑みにせず、味・におい・食感など自らの五感を駆使して腐敗を見抜くことが大切です。ただ、厄介なことにカビ毒などは腐敗臭を伴わずに有毒物質を生成します。
加熱すれば大丈夫とも言い切れません。細菌が死滅したり悪臭が消えても、それまでに生成された有毒物質が残存することがあります。

だからこそのブランドなのですから、このような偽装に手を染めた食品企業は退場してもらわなければなりません。なぜ、消費者は白い恋人を待ってましたとばかりに買い求めたのでしょう? バカだから?

材料、産地偽装と健康被害

船場吉兆のようにもともとレベルの高い佐賀牛を但馬牛として販売しても健康被害はありません。ただ、これは明瞭な詐欺ですね。3割も高く売っている! 老舗の商いではなく、中国人の商売です。法によって裁かれるでしょう

問題は材料の偽装ですね。ミートホープの例が示すように、腐った肉を使われたり、鳥インフルエンザで暴落した輸入鴨肉を使われたり、色の悪い肉を血を入れることでごまかされると、健康被害の恐れがあります。日本でなければ宗教的なタブーにもひっかかりそうです。
でも、たぶん偽装されたミンチは牛100%よりおいしいんですよ。田中元社長は腐りかけがうまい、どこからが腐ったのかなどとテレビでウソぶいておりました。さあ、どうする?

加工食品は安全性や健康に対してまったく信頼ができないのですが、これらの偽装は食材にかかわるものです。もう生産者と仲良くなって、直接購入するか、そんなルートを自分たちで立ち上げるしかないのかもしれませんね。

編集後記『アイアムレジェンド、観てきました』

久しぶりに映画を観てきました。
ウィル・スミス主演の「アイアムレジェンド」。ニューヨークにたった一人の生存者として残された科学者と彼の愛犬サムのお話です。

今回は事前に映画評など見ないで、テレビのスポットCMだけで映画館に行きました。設定がおもしろそうって思ったから。摩天楼に向かって戦闘機の翼の上からゴルフショットを打つ、なんてね。

で、ネタバレにならないように感想を書きますね。
無人のニューヨークの街を赤いムスタングで疾走し、サムと鹿狩りをするウィル。そんなウィルも日が沈みかけると、ソソクサと帰宅し、厳重に施錠し、サムと一緒にバスタブで銃を抱いて寝ます。何かにおびえるように…

彼がたった一人の生存者になった理由は、画期的ながん治療法が開発され、がんは克服されたかにみえます。ところが、この治療法がたいへんな災厄を人類にもたらしたようです。

後半はちょっと怖いシーンの連続です。家内はかなりブルってました。こういうの苦手、という人にはお薦めできませんが、私は楽しめました。なぜ、この映画のタイトルが「アイアムレジェンド」なのか、最後のシーンで明らかになります。
うーん、女性向きじゃないかも…



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