トップページ>ダイエットのウソ>食べ過ぎたおせちの行方:99号(2008/1/16)

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食べ過ぎたおせちの行方

お正月はいかがでしたか? おせち、楽しまれましたか?
それでなくとも年末年始は忘年会や大晦日、新年会など、外食の機会が多いですよね。食べすぎ、飲みすぎに陥ってしまった方も多いのでは…
さて、食べすぎ、飲みすぎたおせちやごちそうは、いったいどこへ行くのでしょう? ウンチ? いえ、コトはなかなかたいへんなんです。

今週のテーマは食べ過ぎたおせちの行方です。

消化のメカニズム

これはよくご存知のことでしょうが、復習です。

食物の消化は、まず口腔で咀嚼(そしゃく)が行われます。この際、唾液が分泌され、唾液中のβ-アミラーゼがデンプンをマルトース(麦芽糖)へと分解します。

ついで、食道を経由して胃に運ばれた食物は、塩酸並みの強酸である胃酸と混ぜ合わされ、蛋白分解酵素(ペプシン)がンパク質をペプトンに分解します。

十二指腸では肝臓で作られたアルカリ性の胆汁が分泌され、脂肪を乳化して消化酵素の働きを助けます。また、膵(すい)臓から分泌される膵液で3大栄養素のすべてが消化されます。

そして、小腸で栄養素が吸収され、大腸で水分が吸収され、腸内細菌による発酵が進みます。このとき、必要な栄養素が必要な量だけ吸収されるのではなく、小腸は摂取された栄養をできるだけ体内に取り込もうとします。私たちの消化器は、長い飢餓の期間を生き抜くよう作られており、余分の栄養は体内に貯えられます。次の食事はいつになるか分からない、という時間を私たちの祖先は過ごしてきたからです。

余剰の栄養素の行方

余剰の脂肪と炭水化物(糖質)は、肝臓で中性脂肪に合成されます。脂肪や炭水化物の摂りすぎが肥満の原因になる、といわれるのは、このプロセスです。
では、過剰に摂取されたタンパク質はどうなるのでしょう? タンパク質は筋肉になるので、肥満と関係ないでしょ、って思われている方は多いのではないでしょうか。実は過剰なタンパク質も脂肪に形を変えて蓄えられるのです。余剰のタンパク質もエネルギー源として利用されるわけですが、代謝のプロセスが複雑で多くのビタミンや酵素を浪費します。途中のプロセスで尿素を生成し、痛風の原因になったりもします。

さらに、肝臓や腎臓が処理しきれないほどの栄養素の摂取が行われると、吸収された栄養素はどうなるのでしょう? 栄養学は答えをくれませんが、マクロビオティック望診法では過剰な摂取物質は速やかに皮膚表面や内臓に排出される、と考えます。

つまり、吹き出物やほくろ、シミなどは過剰な栄養摂取の名残であり、ダメージを受けた内臓の経絡に沿って現れ、その色によって何が過剰であったかを判別できる、と考えるのです。バランスよく必要な栄養素を必要なだけ摂取する食事をすれば、美肌が約束されるということですね。

脳腸相関(brain-gut axis)

腸の話で、もうひとつ大事なキーワードがあります。「脳腸相関」です。

脳腸相関とはストレスで脳が刺激され、脳の信号が腸に伝わって腹痛や便通異常を起こしたり、逆に腸の信号が脳に伝わって、大脳辺縁系の情動に関係する部分の脳血流を増やし、精神的不安定さを増したりする現象をいいます。

ヒトは受胎後、最初にできる臓器が脳と腸だといいます。動物は胎内で進化の過程を辿ります。動物の進化はまず腸から始まった、といいます。腸の周りを神経細胞が取り巻き、神経細胞があることで、腸の働きが効率良く調節できるようになったのです。やがて、脊髄ができ、その先端部がふくらんで、脳ができたそうです。

脳と腸は繋がっていて、お互いの情報をやり取りしているのです。まず腸ができ、腸を守るために神経ができて脳ができた、という考え方があります。ヒトはたまたまその脳が進化して皮質まで作ったのだという説です。
身体の中心は脳ではなく、腸なのかもしれませんよ。

そうそう、過敏性腸症候群(irritable bowel syndrome :IBS)という病気があります。腹痛や便通異常が慢性的に続くのですが、検査をしても器質的疾患が認められず、ストレスを受けると発症したり悪化したりします。
ご本人にはたいへん辛い病気ですが、脳と腸の繋がりが一際強い方の症状と考えてもいいかもしれません。安倍前首相が政権を放り出した理由は、度重なるストレスでお腹が痛かったのではないか、という説があります。

編集後記『映画「ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記」』

おすすめ度:★★★★☆

ニコラス・ケイジ主演の『ナショナル・トレジャー/リンカーン暗殺者の日記』を観てきました。急いで観ておかないとジョニー・デップの「スウィーニー・トッド」が始まってしまいます。

さて、この作品、おもしろかったですよ。ニコラス・ケイジ演じるベン・ゲイツと、前作でベンと恋に落ちたダイアン・クルーガー演じるアビゲイル・チェイス博士が、冷めてしまった関係をひきづりながら、事件に巻き込まれているプロセスがおかしかったですね。

前半はベン・ゲイツ(ニコラス・ケイジ)の先祖がリンカーン大統領の暗殺にかかわったと濡れ衣をかけられ、敢然と謎解きに挑戦します。パリに自由の女神をたずね、ロンドンの博物館で手がかりをつかみます。ついには大統領を誘拐するという、まあありえない!というシーンの連続ですが、大きなナゾ解きの前半は、『ダ・ヴィンチ・コード』を、宝を探す後半シーンは『インディ・ジョーンズ』を連想しました。2時間の枠の中で、大きなナゾがサクサク解かれていくのに、多少、違和感を感じてはしまいますが… 割り切って楽しんじゃいましょう。

歴代の大統領だけは見ることを許された幻の「大統領秘密文書」。ついにベン(ニコラス・ケイジ)はその文書を目にします。そして、大統領はその47ページに注意するよう促しますが、47ページは以後、まったく話の展開に関係がありません。これはディズニーが次作を考えての布石ではないか、というのがウエブ上でもっぱらのウワサです。かもしれませんね。



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